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 米Linden Labは,同社の仮想世界オンライン・ゲーム「Second Life」で使用する「Viewer」ソフトのソース・コードを,オープン・ソースの開発者コミュニティに公開した。同社が米国時間1月8日に明らかにした。

 Second Lifeはインターネット上の仮想世界を楽しむゲームで,オンライン・ロールプレイング・ゲームというより,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の側面が強い。参加者は「住人(residents)」と呼ばれ,Second Lifeの世界で生活する。個人だけでなく大手企業も参加するなど,利用者が急増している(関連記事1関連記事2)。

 Viewerはアバター設定のほか,チャット,コンテンツ作成,物品の売買など,仮想世界における様々な営みを可能にする。同社はオープン・ソース化することで,バグの修正,ハードウエアの互換性向上,ユーザー・インターフェースや,Viewerのルック&フィールの多様化などを期待している。

 同社CEO兼創設者のPhilip Rosedale氏は,「オープン・ソース化によって,Second Lifeの機能向上と成長を加速化したい。Viewerの開発をオープン・ソース・コミュニティにゆだねることで,Second Lifeはより高度で洗練されたものになるはず」と述べる。

 なお,同社がサポートを提供するのは正式版のViewerに限定し,サードパーティが開発した機能は対象外になるという。ソース・コードは同社Webサイトより入手できる。

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