スウェーデンのEricssonと通信機器メーカーの米Redback Networksは,EricssonがRedbackを買収することで最終合意に達した。Redbackが米国時間12月19日に明らかにしたもの。買収総額は21億ドルに上る見込み。

 Ericssonは公開買付を実施し,Redback株式1株当たり25ドルで発行済み株式すべてを取得する計画である。取引は2007年初頭に完了する予定。

 Ericssonは,現在500社以上の通信企業を顧客に持つ。VoIP,IPTV,オンデマンド・ビデオといったブロードバンド・サービス向けのマルチサービス・ルーティング・プラットフォームを手がけている。

 「モバイルとIPルーティングに関する両社の強みを持ち寄ることで,大きな顧客および株主価値を生み出せる。Redback買収は,急成長するブロードバンドおよびIPサービス市場における当社の主導的地位確立を促進することになる」(Ericsson社長兼CEOのCarl-Henric Svanberg氏)。

 買収完了後,RedbackはEricssonの100%子会社となり,経営チームと拠点は現行のまま維持する。

 ちなみに米Yankee Groupの調査によると,IPエッジ・ルーティング市場は2009年に50億ドル規模を超えるという。EricssonとRedbackは,今後10年で20億人以上の有線および無線ユーザーがオールIPベースのブロードバンド・インフラに移行すると見ている。

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