イスラエルのCheck Point Software Technologiesは米国時間12月19日に,侵入検知技術の米NFR Securityを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。取引総額は約2000万ドルにのぼる見込み。すでに米当局の承認を得ており,年内に取引を完了する予定。

 NFRは1996年に設立され,メリーランド州ロックビルに本社を構える。従業員は22人。同社の製品「Sentivist Real-Time Threat Protection」は,侵入攻撃,ゼロデイ攻撃,不正コード,バックドア,コマンド改ざんといった脅威に対する防御機能を備え,ネットワーク管理者が攻撃を監視および措置するためのリアルタイム情報ツールを提供する。

 Check PointはNFR買収により,企業ネットワーク保護に向けたセキュリティ強化を推進する。NFRの侵入検知および防止(IDS/IPS)技術を,自社のファイアウオール,VPN,セキュリティ管理製品に採用し,高機能で導入と管理が容易なソリューションを構築する。また,NFRの製品ラインと自社のセキュリティ・ゲートウエイ「InterSpect」を統合したスタンドアロンのIDS/IPS製品も投入する。

 Check Point設立者兼CEOのGil Shwed氏によると,同社はネットワーク・セキュリティとデータ・セキュリティに焦点を当てている。「NFRの技術を当社の統合セキュリティ・アーキテクチャに組み込み,広範なマネージド・セキュリティ・ソリューションを展開する」(同氏)。

[発表資料へ]