米Verizon Businessは,米国と中国を結ぶ次世代光海底ケーブル・システム「Trans-Pacific Express(TPE)」の敷設とメンテナンスを行うプロジェクトに参加する。Verizon Businessが中国で現地時間12月18日,中国のChina TelecomやChina Netcomが参加するコンソーシアムと契約を結んだことを明らかにした。

 TPEは,米国オレゴン州ネドンナ・ビーチと中国の青島(チンタオ)および崇明(チョンミン)を結ぶ,全長1万8000キロ以上のケーブル・システム。同システムでは,既存のケーブル・システムに比べ60倍以上の容量を提供し,6200万の通話を同時に処理可能。また,各ユーザーは毎秒10Gビットで通信できるという。

 当初は毎秒1.28Tビットの伝送速度をサポートするが,将来的なニーズを見越して毎秒5.12Tビットまで拡張可能とする。

 コンソーシアムは,新システムの敷設に5億ドル以上投資する。敷設工事の開始は2007年第1四半期で,完成は2008年第3四半期になる見通し。

 ちなみにVerizon Businessは,米国と日本,米国と中国,米国とオーストラリア/ニュージーランドを結ぶシステムなど,アジア太平洋地域において18のケーブル・システムを所有している。

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