ノルウェーOpera Softwareは現地時間12月18日,Webブラウザの最新版「Opera 9.1」にリアルタイムのフィッシング詐欺対策機能「Fraud Protection」を追加したと発表した。最新版のブラウザは,同社Webサイトから無料でダウンロードできる。

 Fraud Protectionは,Operaのこれまでのフィッシング対策機能を強化している。旧版のOpera 8では,フィッシング詐欺サイトを見分けやすくするためのセキュリティ情報欄を提供していた。Fraud Protectionは,デジタル認証サービスの米GeoTrustの技術を採用し,米OpenDNSとコミュニティ・メンバーが運営するフィッシング情報収集サイト「PhishTank」のデータを活用してリアルタイムに検証する。

 米BT CounterpaneのCTO(最高技術責任者)でありOperaユーザーであるBruce Schneier氏は,「フィッシング攻撃に対する効果的な防御策には,スピードと反応が重要である。OperaのFraud Protectionは,リアルタイムでフィッシングを検出するとともに,フィッシングの疑いがあるWebサイトを迅速に検証する機能を提供する」とコメントしている。

 PhishTankによれば,11月だけで9628件以上のフィッシング攻撃が報告されたという。多くのフィッシング・サイトが短期間で閉鎖されるため,リアルタイムの保護対策が重要になるとしている。

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