フィンランドのNokiaとドイツのSiemensは,合弁会社「Nokia Siemens Networks」の設立時期を,当初予定よりも約2カ月遅い,2007年3月に延期する。両社がフィンランドとドイツで現地時間12月14日に明らかにしたもの。計画を遅らせた理由について両社は,Siemensが「ある事件」の捜査対象になっていることを挙げた。

 これまで両社は,Nokia Siemens Networksを2007年1月1日に設立して業務を開始するとしていた(関連記事:NokiaとSiemens,2007年1月設立の合弁会社の幹部人事と事業部門構成を発表)。

 だが,米メディア(InfoWorld)によると,現在Siemensは欧州における汚職事件の疑いで捜査を受けており,12月の第3週には通信装置グループの元トップが逮捕されたという。

 なお両社は,「Nokia Siemens Networks設立に向けた作業は順調に進んでおり,既に米国および欧州の独占禁止法当局から承認を受け,経営/組織体制も決定済み」としている。

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