任天堂が自主回収を開始した「Wiiリモコン」のストラップ
任天堂が自主回収を開始した「Wiiリモコン」のストラップ
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 任天堂は米国消費者製品安全委員会(CPSC)と協力し,ビデオ・ゲーム機「Wii」に使われる「Wii Remote(Wiiリモコン)」のストラップについて自主回収プログラムを開始した。CPSCが米国時間12月15日に明らかにしたもの。

 Wiiでゲーム中にWiiリモコンが手から離れ,ストラップが切れて,近くにいる人や物に当たる危険性があるという。実際,任天堂では「Wii Sports」ゲームをプレイ中にストラップが切れたという報告を複数受けており,3件の「診察を必要としない程度の軽傷」(CPSC)が含まれる。

 WiiリモコンはWiiに同梱されており,個別でも販売されている。回収対象となるのは,直径0.6mmのひもを使用したストラップで,直径1.0mmのものと無償交換する。約200万本を回収する見込み。

 なお,2006年12月11日以降に販売されたWiiに付属するWiiリモコン,および12月18日以降に単体で販売されるWiiリモコンは1.0mmを採用している。

 ちなみに米国では,任天堂の米国法人Nintendo of Americaに対し,問題のWiiリモコンに関して部品交換を要求する民事訴訟が12月6日にワシントン州で起きている(原告側弁護士事務所のプレス・リリース)。

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