米Googleは,Ajaxアプリケーション開発キット「Google Web Toolkit(GWT)」向けのソース・コードをすべてオープンソース・ライセンスのもとで提供する。同社製品マネージャのDan Peterson氏が米国時間12月12日に,同社公式ブログへの投稿で明らかにしたもの。

 Googleはオープンソース・ソフトウエアやAPI,ツールに関する情報提供サイト「Google Code」において,GWT最新版「Version 1.3」の正式版リリース候補1(RC 1)をApache 2.0ライセンス・ベースで同日公開した。GWTの基本概念を説明するドキュメントやチュートリアルなどもGoogle CodeのGWTプロジェクトで提供する。

 Peterson氏は「当社はAJAX開発の優れたツールを構築するために注力してきた。同じ目的に向かってオープンソース・コミュニティと協力できることを嬉しく思う」と述べている。

 また同社は,金融関連ニュースや株価情報を提供するWebサイト「Google Finance」(ベータ版)の機能強化についても明らかにした。同社ソフトウエア・エンジニアであるVivi Costache氏の公式ブログへの投稿によると,ホームページのデザインを向上し,通貨情報,米国市場のセクター・パフォーマンス,その日の重大ニュースと連動した変動銘柄などを確認できるようにした。最大40年分の米国株式市場のデータをチャート表示するほか,ほかのWebサイトからポートフォリオ情報を取り込むことが可能。