米Microsoftは12月6日(米国時間),2006年末までにゲーム機「Xbox 360」を1000万台以上小売店に出荷するという目標を達成し,次世代ゲーム機市場で大きなリードを確保できると発表した。しかしXbox 360には,ライバルであるソニーおよび任天堂に対して,恐らく出荷台数よりもずっと重要なリードがある。Xbox 360対応ゲームは160種類を超えており,それと比べると「PlayStation 3(PS3)」や「Wii」で遊べるゲームの数は限られる。Xbox 360用の「Gears of War」といったゲームは,既にゲーム・ファンから揺るぎない古典とみなされている。PS3とWiiにこれほど魅力的なゲームはまだない。

 Microsoftの広報担当者は,「この(感謝祭の)休暇中に,全世界のXbox 360販売台数が累計1000万台を超えたようだ」と認めた。Microsoftが次世代ゲーム機を発売したのは1年前で,2006年の初めは製品不足に悩まされたものの,ソニーや任天堂より十分先行できた。2006年6月30日までの累計出荷台数は600万台だった。Microsoftは,2007年6月30日時点でXbox 360の出荷台数が1300万~1500万台になると見込む。

 特にXboxの販売ペースは,先代の「Xbox」を上回っている。2001年11月に登場したXboxはゲーム機にハイエンド・グラフィックスやEthernet,ハード・ディスク装置をもたらし,ゲーム機市場に対する考え方を根底から変えた製品とされた。Microsoft社内の統計によると,発売から3四半期の販売台数は,Xbox 360が570万台以上,Xboxが470万台だったという。