ドメイン名やIPアドレスの管理を行う非営利組織Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は,新たなトップレベル・ドメイン(TLD)「.asia」に関するレジストリ契約を,香港の非営利組織DotAsia Organizationと結んだ。ICANNがブラジルのサンパウロで開催した会議で,現地時間12月8日に明らかにしたもの。

 .asiaは,アジア太平洋地域のコミュニティ向けドメインで,国別のTLDを補足するものとして使用される。

 DotAsiaは「新ドメインにより,明確なブランドがいっそう広範なグローバル・コミュニティに広がり,それらのコミュニティに豊かさをもたらすだろう」と述べる。しかし,「.cn」「.au」「.jp」といった,アジア太平洋地域の国別TLDを使用する企業などにとっては,さらに費用を支払わなければならないということを意味する(米メディア)。

 このほかICANNは同会議で,2007~2010年向けの戦略計画案(ICANN Strategic Plan)が承認されたことも明らかにした。350カ国語以上に対応したドメイン名「Internationalized Domain Names(IDN)」の導入推進や,ドメイン名およびIPアドレス管理業務(IANA:Internet Assigned Numbers Authority)の強化などが優先項目に盛り込まれている。

[発表資料(PDFファイル)]
[ICANN Strategic Plan(PDFファイル)]