写真1●ZoiPPEクライアント
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写真2●ZONE Resourcesの王志強COO
写真2●ZONE Resourcesの王志強COO
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 香港企業のZONE Resourcesは開催中の「ITU TELECOM WORLD 2006」会場で,携帯電話などとの音声通話も可能なインスタント・メッセージング・サービス「ZoiPPE」を展示している(写真1)。ZoiPPEは12月4日に発表したばかり。

 ZoiPPEはクライアントに「Skype」と同様,高い音声品質で定評のあるGlobal IP Sound社の音声コーデックを採用。パソコン同士でのチャットや音声通話,パソコンと固定電話/携帯電話間の音声通話,電子メールや携帯電話のSMS(Short Message Service)へのメッセージ送信などの機能を備える。また,Skypeの「SkypeOut」「SkypeIn」に相当する「ZoiPPE Out」と「ZoiPPE In」を用意し,パソコンのZoiPPEクライアントで通常の電話番号を利用できる。会場では実際にZoiPPEクライアントから東京のITpro編集部の電話へ発信し,通話することができた。

 ZONE Resourcesの王志強(Peter Ong)COO(最高執行責任者)は「Skypeと異なり,親会社(e-Kong Group)が通信事業者なので,電話サービスとの高い連携性がZoiPPEの強み」としている(写真2)。具体的には,パソコンのZoiPPEクライアントへの着信を他の携帯電話や固定電話へ転送する「ZoiPPE Call Divert」機能や,二つの固定電話/携帯電話間の通話をZoiPPE経由で接続する「ZoiPPE Link-up」機能を提供する。

 ZoiPPEクライアントは現在のところWindows版のみ。サインアップ時はWebブラウザがFirefoxだとエラーが出るので注意が必要だ。ZoiPPEはキャラクターにも力を入れており,「PePe」という名前の黄色いキャラクターを前面に打ち出している。王COOは「PePeをハローキティのような人気キャラクターに育てたい」と語っていた。