米IBMは,企業向けインスタント・メッセージング(IM)プラットフォーム「Lotus Sametime 7.5」を,「AIM」(米AOL),「Google Talk」(米Google),「Yahoo! Messenger」(米Yahoo!)という他社のIMサービスを相互接続する。IBMが米国時間12月6日に明らかにしたもの。これによりLotus Sametimeクライアントで,各IMユーザーとのやり取りが行えるようになる。

 AIMおよびGoogle Talkとの相互接続は既に完了しており,Yahoo! Messengerとの接続は数週間後に実施する。Lotus Sametime 7.5は,米Apple Computerの「iChat」ユーザーとのやり取りも可能という(関連記事)。

 AIM/Google Talk/Google Talkとの通信は,ゲートウエイ・ソフトウエア「IBM Lotus Sametime Gateway」を介して無料で行える。同ソフトウエアはWebサイト「IBM Passport Advantage」からダウンロードできる。通信プロトコルはXMPPとSIP/SIMPLEを使う(関連記事1関連記事2)。

 他社のIMユーザーとやり取りできるだけでなく,相手のIM用連絡先をLotus Sametimeのコンタクト・リストに追加することや,プレゼンス情報を取得することも可能。

 Google新規事業開発部門のMary Himinkool氏は,同社の公式ブログに投稿した記事で「Google Talkのコンタクト・リストにもLotus Sametimeユーザーの情報を登録できる」としている。

 米メディア(internetnews.com)によると,IBMは米JabberのIMサービスとも相互接続する計画という。

 また別の米メディア(InfoWorld)によると,当初Lotus Sametimeと他IMサービス間のメッセージ交換はテキスト・データに限られるが,IBMは音声/ビデオ・チャット,ファイル共有,Web会議といった機能の追加を予定しているという。

[発表資料(IBM)]
[発表資料(Himinkool氏の投稿)]