米Dellと米Microsoftが米国時間12月6日,企業向け中規模ネットワーク・ストレージ・システム「Dell PowerVault NX1950 with Microsoft Windows Unified Data Storage Server 2003」を発表した。価格は1万700ドルから。記憶容量4.5Tバイト構成時は2万4000ドル弱からとなる。既に利用可能となっている。

 同システムは,DellのNAS装置「PowerVault NX1950」と,Microsoftのストレージ・システム向けプラットフォーム「Windows Unified Data Storage Server 2003」を組み合わせた製品。

 PowerVault NX1950は2ノード・クラスタ構成が可能で,Serial Attached SCSI(SAS)ストレージ・アレイ装置を最大45台搭載できる。Windows Unified Data Storage Server 2003はファイル・サーバー機能のほか,IP SAN(iSCSI)機能や各種管理ツールを提供する。

 米メディア(internetnews.com)によると,Windows Unified Data Storage Server 2003はストレージ機器向けOS「Windows Storage Server 2003 R2」をベースに,テキスト検索機能,Webベースのコラボレーション・ソフトウエア「Windows SharePoint Services」,分散ファイル・サービスを付加したという。

 DellとMicrosoftの提供するシステムは,iSCSIブロックとファイル・ストレージ・サービスを統合しており,アプリケーション・データのファイルとブロックの保存に利用できる。Windowsのファイル・システムCIFSとLinux/UNIX/Mac OS Xのファイル・システムNFSの両方に対応している。また,クラスタ構成にすることで冗長性を持たせられる。ただし,クラスタ化とドライブ拡張は2007年上半期に対応する。

 Dellは同日,新型ストレージ・アレイ装置「PowerVault MD3000」も発表した。価格は6499ドルから。

 同装置は,RAID対応のSASストレージ・アレイ。記憶容量を4.5Tバイトまで拡張できる。2007年上半期には,既存のストレージ・アレイ装置「PowerVault MD1000」2台と組み合わせることで,記憶容量を13.5Tバイトまで増やせるようにする。

[発表資料(PowerVault NX1950 with Windows Unified Data Storage Server 2003)]
[発表資料(PowerVault MD3000)]