写真1●DLNAのデモ。左のデュアル携帯電話機を使い、コンテンツ・サーバーや再生装置を制御。
写真1●DLNAのデモ。左のデュアル携帯電話機を使い、コンテンツ・サーバーや再生装置を制御。
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写真2●PC上のSIPサーバーを使い、IPテレビ電話のデモを実施。
写真2●PC上のSIPサーバーを使い、IPテレビ電話のデモを実施。
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 パナソニック モバイルコミュニケーションズは、ITU TELECOM WORLD 2006で、無線LAN/携帯デュアル端末を使い、家電製品をネットワークで連携・制御するDLNA(Digital Living Network Alliance)プロトコルでビデオを制御したりIPテレビ電話で会話したりするデモンストレーションを披露している。携帯電話機は、既存の製品にIEEE802.11b/gの無線LAN機能を組み込んだ試作機を使用している。

 DLNAでは、携帯電話機を(1)メディア・プレーヤ、(2)コンテンツ・サーバー、(3)ビデオ・コントローラ――の三つのデモを実施(写真1)。(1)のメディア・プレーヤは、携帯電話機から無線LANを使ってコンテンツ・サーバーにアクセスし、ビデオをストリーミング再生する。(2)は携帯電話機にあるコンテンツを、目的のパソコン上のメディア・プレーヤに配信、再生する。(3)は携帯電話機の操作によって、コンテンツ・サーバーから目的の再生装置にコンテンツを配信、再生するもの。

 IPテレビ電話は、プロトコルにSIP(Session Initiation Protocol)を使い、MPEG-4の映像をやりとりする(写真2)。映像は176×144ピクセルを30フレーム/秒という品質で、384kビット/秒の帯域を使う。