試作中のWiMAX-WiFiコンバータのイメージ
試作中のWiMAX-WiFiコンバータのイメージ
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 OKI(沖電気工業)は、香港で開催中のITU TELECOM WORLD 2006で、モバイルWiMAX事業について中国の華為技術有限公司と協業することに合意したと発表した。OKIが華為のモバイルWiMAX製品を日本のキャリア向けにカスタマイズして販売したり、華為の協力を得てOKIが開発した製品をグローバルに提供したりすることを狙っている。

 モバイルWiMAXは、第3世代携帯電話よりも高速で通信ができるため、注目を集めており、国内でも実験が進められている。華為はスイッチなどモバイル関連の技術力や実績があり、OKIはその点に着目し今回の協業に結びついた。

 OKIは今回の協業により、モバイルWiMAXの基地局や基地局制御装置などのインフラ機器や、PCMCIAカードや端末などトータルなソリューションを提供できるようになる。具体的には、華為の製品のテストをしたり、性能の改善を図ったりする。また、華為の協力を得て新たな機器も開発する。たとえば、小型で狭い地域をカバーするピコセル型基地局である。WiMAXと無線LAN間の変換をするWiMAX-WiFiコンバータを試作し、ITU TELECOMで展示している。