米マイクロソフトは2006年11月21日(米国時間)、まもなく発売される「the 2007 Office system」で採用する新しいユーザー・インタフェース(UI)を、ソフトウエアベンダーに無償で提供すると発表した。これによって、マイクロソフト以外の企業も、同様のUIを用いたアプリケーションソフトを開発することが可能になる。

 the 2007 Office systemに含まれるWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessの5つのアプリケーションは、機能ごとに用意されたタブに大きな操作ボタンを表示する「リボン」を中核にした新しいUIを搭載する。リボンは、バージョンを重ねるたびにコマンド数が増え、ユーザーが目的の機能をスムーズに見つけられないという問題の解消を図るために開発された。この新UIの開発は2002年から始まっており、ユーザー調査などを基にさまざまな検討を重ねて設計したという。

 ソフトウエアベンダーは、Webサイトで登録を済ませればこのUIを利用できる。同様のデザインと機能をアプリケーションソフトに盛り込むことができるほか、設計のガイドラインを示したドキュメントも提供される予定だ。

 ただ、前述した5つのアプリケーションと直接競合するソフトに対しては、ライセンスの使用を認めない。つまり、他社製のワープロや表計算、プレゼンテーションなどのソフトは対象外ということになる。