英Sophosは現地時間11月16日,スペインにおいて,教育施設のパソコンにトロイの木馬(悪質なプログラム)を仕込んでWebカメラを乗っ取り,同級生の“不名誉な映像(compromising images)”を撮影して恐喝を図った17歳の男2名が逮捕されたことを伝えた。

 同時にこの2名は,トロイの木馬を使って個人情報を収集し,成人の男2名に渡していた。この成人2名はその情報を使ってクレジット・カード詐欺を働き,6万ユーロ(およそ900万円)以上を不正に稼いでいたという。恐喝の捜査を通じてこのことが明らかとなり,この成人2名も逮捕されている。

 Sophosでは,今回の事件は子どものいたずらと呼べるものではなく,お金がからんだれっきとした犯罪であるとしている。

 スペインにおけるWebカメラに関する犯罪は今回が初めてでない。例えば2005年2月には,ある男子学生が若い女性のパソコンにトロイの木馬を仕込み,Webカメラを通して彼女の私生活をのぞいていたという。この学生には,被害者に対して3000ユーロ(およそ45万円)の支払いと,半年にわたって毎日3ユーロ(およそ450円)の罰金が科せられた。

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