米Googleは,Ajaxアプリケーション開発キットの新版「Google Web Toolkit(GWT)1.2」をリリースした。同社製品マネージャのDan Peterson氏が米国時間11月16日に,同社公式ブログへの投稿で明らかにしたもの。新版では,「Mac OS X」上での開発およびデバッグに対応する。同社Webサイトを通じて配布している。

 「開発者は,従来のサポートOSであるLinuxとWindowsに加え,Mac OS X上で,Internet Explorer(IE),Firefox,Safari,Operaのいずれのブラウザを用いても,アプリケーションを構築できる」(同社)

 そのほか,新版はホスティング・モードにおけるデバッグ環境の高速化を図り,数点のバグを解消したという。

 また同社は,地図情報サービス「Google Maps」において,ユーザーが広告主や販売事業者に無料電話をかけられる「Click-to-Call」機能を追加したことを明らかにした。

 同社Google Maps部門のMin Zeng氏が公式ブログに投稿した記事によると,この機能は次のように動作するという。まず,Google Mapsで企業や販売業者などを検索すると,検索結果の一覧表示で電話番号の隣に「call」リンクが現れる。電話をかけたい販売業者のcallリンクをクリックし,自身の電話番号を入力して「Connect For free」をクリックすると,Googleからユーザーに電話がかかり,自動的に販売業者とつながる。

 同機能は無料で提供するが,携帯電話を使用する場合は料金が発生する。現時点では,ユーザーと企業および販売業者とも米国内のみを対象とする。

[GWT 1.2に関するブログ投稿記事]
[Click-to-Call機能に関するブログ投稿記事]