米IBMは米国時間11月9日,クアッドコア(4コア)・プロセサ「Quad-Core Intel Xeon 5300」を搭載可能なサーバー「IBM System x3650」「同x3550」「同x3500」「同x3400」とブレード・サーバー「BladeCenter HS21」を発表した。11月14日に受注を開始する。出荷開始は,IBM System x3550と同x3650が12月,同x3400と同x3500およびBladeCenter HS21が2007年1月の予定だ。

 新型サーバーの処理性能について,IBMは「提供開始から1年に満たない既存モデルと比較しても,3~4倍高い」とする。「当社独自の仮想化/消費電力管理機能を内蔵しており,これと組み合わせることで,従来より少ない台数のサーバーにアプリケーションを集約し,データセンターの光熱費を抑えられる」(IBM)。

 クアッドコア・プロセサ搭載機と非搭載機の性能を,ベンチマーク・テストSPECint_rateで比較したところ,同じx3650でもクアッドコアXeon 5355(同2.66GHz)搭載モデルの方が,デュアルコアXeon 5160(動作周波数3.0GHz)搭載モデルより64%高かったという。

 各サーバーの概要と価格は以下の通り。

・x3650:2Uサイズのラックマウント型サーバー。2個のプロセサを搭載可能。中規模から大規模企業のデータセンター向け。2419ドルから。

・x3550:1Uサイズのラックマウント型サーバー。2個のプロセサを搭載可能。中規模から大規模企業のデータセンター向け。2369ドルから

・x3500:タワー型サーバー。2個のプロセサを搭載可能。業務アプリケーション向け。2189ドルから

・x3400:中小企業や支社・営業所などの拠点,小売店向け。1839ドルから

・BladeCenter HS21:ブレード・サーバー。3049ドルから

 米メディア(InfoWorld)によると,クアッドコアXeon 5300搭載サーバーは米Dellが既にリリースしており,米Hewlett-Packard(HP)も11月第3週には発表する予定という。

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