米Microsoftは11月第2週,2006年末時点でゲーム機「Xbox 360」の出荷台数が1000万台となり,出荷目標を達成できると発表した。この見通しや,「Gears of War」「Call of Duty 3」といった人気のゲーム・タイトルが最近リリースされたことから,Xbox 360はゲーム機市場で強力な位置につきそうだ。

 Microsoftは現在,2007年中頃にXbox 360の出荷台数が1300万~1500万台になるとみている。Xbox 360事業の責任者であるMicrosoftエンタテインメント&デバイス部門担当副社長のPeter Moore氏は11月第2週,「Xbox 360成功の鍵は,(マニアではない)中程度のゲーム・ユーザーを取り込んでいることにある」と述べた。

 Xbox 360は高機能のグラフィックスと処理能力を備えているが,最大の強みは,シンプルなオンライン機能や,安価で入手しやすい懐かしいアーケード・ゲームの充実,発表されたばかりのテレビ番組/映画ダウンロード・サービスといった豊富なマルチメディア機能であるようだ。Microsoftによると,Xbox用オンライン・サービス「Xbox Live」の利用者は,有料と無料の会員を合わせて400万人以上という。無料会員は,ゲームのデモンストレーション版や宣伝映像のダウンロード,ゲームに機能を追加できる新しい地図や武器といったオプションの購入,ほかの会員とのチャット,無料またや有料コンテンツのアクセスが行える。有料会員は,ほかの会員とオンラインで対戦できる。