米Novellは米国時間11月7日,米Microsoftとの提携に関する詳細を明らかにした。提携に基づきMicrosoftはNovellに合計3億4800万ドルを前払いする。

 MicrosoftとNovellは11月2日に,LinuxとWindows仮想化や運用管理,オフィス文書などの分野で相互運用性確保を目指した協業体制を発表。また,両社の特許を互いの顧客に対し許諾する。提携は少なくとも2012年まで継続する。

 今回Novellが米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかにした内容によると,事業協力契約の一環として,MicrosoftはNovellに「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」サブスクリプション認定料の前払い金2億4000万ドルを支払う。これにより,MicrosoftはSLESを使用および再版,配布できるようになり,同社の顧客はアップグレードや技術サポートを含む1年あるいは複数年のサブスクリプションをNovellから受けられるようになる。

 また,Microsoftは5年にわたり,LinuxとWindowsの仮想化シナリオのマーケティングに6000万ドル,両社の共同開発製品に主軸を置いた営業部門に3400万ドルをつぎ込む。

 特許協力契約においては,MicrosoftがNovellに1億800万ドルを前払いし,Novellは「Open Platform Solutions」「Open Enterprise Server」の売上高に応じて5年間で4000万ドル以上を支払う。

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