米EMC傘下の米VMwareは米国時間11月7日に,仮想アプライアンス(virtual appliance)のマーケットプレイス「Virtual Appliance Marketplace」を開設したことを発表した。「300以上の仮想アプライアンスを簡単に検証できる」(VMware)という。

 仮想アプライアンスとは,OSとソフトウエア・アプリケーションをパッケージ化した即座に実行可能な仮想マシン環境。「VMware Infrastructure」「VMware Server」「VMware Player」上で動作可能。

 ユーザーはVirtual Appliance Marketplaceから仮想アプライアンスをダウンロードし,コラボレーション,電子メール・セキュリティ,ファイアウオール,侵入検知および防止,トラフィック管理といったアプリケーションを検証できる。

 ちなみに,米Microsoftが仮想化環境におけるソフトウエア検証プログラム「VHD Test Drive Program」を発表している。Microsoftおよびパートナのソフトウエアやアプリケーションで構成した仮想マシンのイメージを,Microsoftの仮想マシン用ファイル形式「Virtual Hard Disk」(VHD)でダウンロード提供する。

 またVMwareは,ソフトウエア開発およびテストの効率を高める管理製品「VMware Lab Manager」の公開ベータ版をリリースした。サーバーなどのソフトウエア開発リソースをプールして共有し,必要に応じて開発チームに割り当てられるようにする。これにより,開発およびテストの設備費用や運用コストを削減できるほか,これまで手動によるシステムのセットアップやリソースのプロビジョニングに費やしていた時間を大幅に短縮できるとしている。

 VMware Lab Manager公開ベータ版は同社Webサイトからダウンロード可能。正式版は12月にリリースする予定。単体価格は1万5000ドルから。VMware Infrastructure 3とのバンドルは3万5000ドルから。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]