米AOLは米国時間11月6日,Webサイトに同社のインスタント・メッセージング(IM)サービス「AOL Instant Messenger(AIM)」の機能を組み込むAPI「Web AIM API」のベータ版とウィジット「AIM Whimsicals」を公開した。どちらも,同社の開発者向けWebサイトから利用できる。

 Web AIM APIにより,開発者は,Webサイト上でAIMの通信機能,プレゼンス機能,パーソナライズ機能,Buddy Listなどを組み込んだサービスの提供が可能になる。Webサイトの訪問者は,サイト所有者がオンラインで通信可能な状態にあるかどうかを知ることができ,さらにAIMユーザーは,Webページ上の「IM Window」を通じてAIMの送受信が可能になる。Web AIMはExpressionsというツールを使って,アイコン,壁紙,スマイリー,サウンドをカスタマイズできる。

 開発者とAIMユーザーは,AIM Whimsicalsを使ってWebサイトにAIMの機能を組み込むこともできる。数行のHTMLコードを加えるだけで,IM Window,Buddy Listとともに,ユーザーのプレゼンス,メッセージ,プロファイルなどを別ウインドウで表示するGet Info機能をサイトに組み込める。

 今回のAPIの公開は,同社が2006年3月に開始した「Open AIM」プログラムの延長として実施された。同プログラムは,企業,コミュニティ,開発者などによる,AOLのIMネットワークにアクセス可能なカスタム・プラグインや通信クライアント,アプリケーションのマッシュアップ構築の支援を目的としている。現時点で5万人以上の開発者が登録しているという。

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