米Akamai Technologiesは米国時間11月6日,消費者のオンライン・ショッピング体験に関する調査結果を発表した。米JupiterKaganの調査部門JupiterResearchと共同で実施した調査によると,オンライン・ショッピング・ユーザーがWebページのダウンロードに待っていられる時間は最長4秒で,それを超えるとそのサイトの利用をあきらめるという。

 オンライン・ショッピングでは,Webページを読み込む速さがブランドに対する顧客の忠誠心を左右する。特に,オンライン・ショッピング歴2年以上のユーザー,あるいは年間1500ドル以上の高額購入者でその傾向が強い。これら消費者はWebページのダウンロード速度をオンライン・サイトの最優先事項の1つに挙げている。

 サイトのパフォーマンスが貧弱だった場合,3分の1以上のユーザーがそのサイトの利用を取りやめる。また75%が,そのサイトを再度訪問するつもりはないと答えた。サイトに不満を感じたユーザーのほぼ30%が,そのブランドにマイナスのイメージを抱く傾向があり,家族や友人にその体験を話す可能性が高いという。

 パフォーマンスが平均以下のサイトでは,ブランドのイメージが悪くなるだけでなく,売上の大幅ダウンにつながる。ダウンロード速度は,製品価格および配送料の高さに次いで売上高に影響を及ぼす,とJupiterResearchは分析する。

 一方,ブランドに対する好感度をアップさせる要素はナビゲーションだ。ユーザーの65%が,登録,ログイン,決済の容易なサイトは再利用したくなると回答している。なかでも決済プロセスを重要項目に挙げたのは,オンライン・ショッピング・ユーザー全体で46%,年間1500ドル以上を支払うユーザーでは55%だった。

[発表資料へ]