ニュース収集サイトを運営する米Topix.netは,大手新聞社から新たに1500万ドルの資金を調達した。Topix.netが米国時間11月6日に明らかにしたもの。同社に出資するのは,米Gannett,米McClatchy,米Tribuneの3社。

 Topix.netは3社から得た追加資金を,同社サービスにおけるニュース・コミュニティの拡大と,消費者向けオンライン・ニュース・サービスの開発およびマーケティングにあてる。

 Topix.netは,ニュース収集サイト「Topix.net」を2004年初めに開始した。同サイトでは,新聞,雑誌,ラジオ,放送局やブログなど1万以上のオンライン・ニュース・ソースからニュースを収集し,30万種類以上のトピック(カテゴリ)に分類して提供する。メールによる通知やRSS配信,提携サイトへのコンテンツ提供も行っている。またユーザーは,3万2500の地域ニュース・コミュニティを通じて意見を出し合ったり地元の情報を見つけたりすることができる。

 事業の収入源は広告と提携会社へのコンテンツ提供料金で,2004年12月には黒字化したという(関連記事)。2005年に,米Knight-Ridder(2006年6月にMcClatchyが買収)とGannettおよびTribuneの3社が,Topix.net株式を75%取得した(関連記事)。

 今回の出資により各社の保有率は,GannettとTribuneがそれぞれ33.7%,McClatchyが11.9%で,合計保有率は79.3%となる。

 Topix.netのCEO(最高経営責任者)を務めるRich Skrenta氏は,「3社の追加投資は大いなる信任票だ」と述べる。「これら主要新聞社の貴重な支援により,当社のトラフィックは最初に出資を受けてから4倍に増えている」(同氏)。

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【訂正】
掲載当初「今回の出資により各社の保有率は,GannettとMcClatchyがそれぞれ33.7%」とありましたが,正しくは「GannettとTribuneがそれぞれ33.7%」です。お詫びして訂正します。[2007/05/10]