米Forgent Networksは米国時間11月1日,同社の静止画像圧縮技術(JPEG技術)に関連するすべての特許侵害訴訟が和解に達したと発表した。和解条件の詳細は明らかにされていない。

 問題とされた技術は,米国特許番号4,698,672('672特許)。デジタル静止画の圧縮,保存,操作,印刷,転送する際に使用される技術。Forgentは1997年,同特許を保有していたCompression Labsを買収。2004年4月以来,同技術に関して米Apple Computer,米Dell,米Hewlett-Packard,米IBM,米Microsoftを含む45社を相手に特許侵害訴訟を起こしていた。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Forgentは問題の特許に関しておよそ60社とライセンス契約を締結しているという。今回の発表に先立ち,15社と和解したことを明らかにしていた。

 Forgent会長兼CEO(最高経営責任者)のRichard Snyder氏は,「この問題が解決したことに満足している。672特許の存続期間中,当社は1億1000万ドル以上のライセンス料を獲得できた」とコメントしている。

 同氏は,今後はデジタル・ビデオの再生に関連する「746特許」(米特許番号6,285,746)と同社のNetSimplicityソフトウエア事業に注力する意向を明らかにしている。

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