日立製作所の米国法人Hitachi Global Storage Technologies(Hitachi GST)が米国時間11月1日,2007年の製品戦略を発表した。Hitachi GSTは,「2.5インチ型ハード・ディスク装置(HDD)市場でシェア/技術リーダーの立場を守る」としている。

 Hitachi GSTは,「これから数年間2.5インチHDDの市場が大きく成長する」とみる。同社が引用した米IDCの調査結果によると,2006年の出荷台数は1億1800万台で,2010年には2億2400万台になるという。「2010年時点で,2.5インチHDDの最大記憶容量は750Gバイト程度になるだろう」(Hitachi GST)。

 2007年にHitachi GSTは,200Gバイト以上の製品として2種類のHDDを計画している。1つは200Gバイト/7200rpmで上半期に,もう1つは250Gバイト/5400rpmで下半期に提供を開始する予定。フラッシュ・メモリーとHDDを組み合わせた2.5インチ型ハイブリッド・ストレージも,2007年に出荷する。

 また2007年以降に出荷するHDDには,AES方式の暗号化機能を搭載する。HDD自身がデータ書き込み時の暗号化と読み出し時の復号を行うようになり,システムの動作速度にはほとんど影響しないという。ハイブリッド・ストレージ製品では,HDDだけでなくフラッシュ・メモリーに書き込むデータも暗号化する。

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