米Symantecが米国時間11月1日,中小企業向けWindows用バックアップ/リカバリ・ソフトウエアの新版「Backup Exec 11d」を発表した。新たに64ビット版Windowsサーバーと「Microsoft Exchange」を対応環境に含めた。11月6日より利用可能とする。

 Backup Exec 11dはデータ更新時にバックアップを随時行うため,定期的にバックアップする必要がない。「Granular Recovery Technology」という機能を備え,障害発生時にExchangeや「SharePoint」「Active Directory」といった米Microsoft製ソフトウエアの重要なデータを,直前の状態にリカバリできる。リカバリは,フォルダ,メール・ボックス単位となる。

 データ保護機能を強化し,128ビットおよび256ビットのAES暗号化を利用可能とした。ネットワーク・データ管理用プロトコルのNDMPに対応しており,米Network ApplianceのNAS装置NetApp Filerのほか,Oracle Recovery Manager(RMAN)/Real Application Clusters(RAC),IBM DB2,Mac OS X(PowerPC版),HP-UX,Solaris 10,SUSE Linux 10.0なども保護できる。

 またSymantecは同日,イメージング/移行支援スイートの新版「Ghost Solution Suite 2.0」を発表した。Windows Vistaおよび64ビット版Windows対応となった。12月より利用可能とする。

 Ghost Solution Suiteは,Windows環境のイメージを作成し,多数のパソコンに同じ環境を構築するためのツール。機種の異なるパソコン向けイメージ・ファイルを1つに集約できるので,イメージ・ファイル管理の手間を減らせるという。

 WindowsのGUIDパーティション・テーブル(GPT)への対応で,Windows Vistaへの移行を支援するための大きなパーティションのイメージ化が可能となった。NTFSイメージの編集機能も備え,イメージ・ファイル内でファイルやフォルダを追加/削除/変更できる。

 Symantecでは,「Ghost Solution Suite 2.0を利用すると,手作業で移行する場合に比べ,作業にかかる時間と経費を最大90%減らせる」としている。

[発表資料(Symantec Backup Exec 11d)]
[発表資料(Ghost Solution Suite 2.0)]