米Microsoftは米国時間10月31日,オークション・サイトで同社の海賊版ソフトを販売したオンライン業者を提訴すると発表した。米国で15件,ドイツで10件,オランダで10件,英国とフランスでそれぞれ5件など,全世界で55件の訴訟を起こす。

 Microsoftによると,これらオンライン業者の大半は同社の海賊版対策プログラム「Windows Genuine Advantage(WGA)」を通じて特定した。文書により警告したにもかかわらず,その後も違法コピーの販売を継続したという。

 米メディア(InfoWorld)によると,同社は違法コピーを大量に販売した業者には刑期を要求し,軽度の違反を侵した業者には罰金の支払いを要求する見通しである。

 なおMicrosoftが,eBayで販売されたソフトウエアを対象に実施した調査によると,違法コピーが39%に達し,不正に改ざんされたり,部分的に違法コピーを含んだりしているソフトウエアは12%を占めたという。「eBayで当社の正規品を購入できる確率は,50%に満たないことになる」(同社)。

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