米AMR Researchは米国時間10月30日,ERP(統合基幹業務システム)市場に関する調査結果を発表した。それによると,2007年におけるERP製品の企業予算は前年比11.7%増加する見通しだ。

 同社によると,グローバル化対応と生産の合理化が企業における2大関心事項となっており,これがERP製品に対する予算増額につながっている。調査対象となった企業の43%は,3年以内にERPシステムを1台導入する予定である。ERPベンダーも企業のニーズに応えるために,製品機能の拡張と強化を図っている。

 市場では,ドイツのSAPと米Oracleが依然として優勢だ。企業の55%がSAPを購入先として選び,43%がOracleを挙げた。

 AMR Research,Research担当上級副社長のJim Shepherd氏は,「2006年から2007年にかけては,1990年代終わり以降,最も高いレベルのERP投資規模が予想される。当時は,レガシー・システムからERPスイートに置き換える新規顧客が支出増加を担っていた。現在は,新規顧客,統合プロジェクト,アドオン・アプリケーション,追加ユーザー向け導入の組み合わせが市場の成長を支えている」と述べた。

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