米EMCは米国時間10月30日,データ復旧機能を提供するソフトウエアの新製品とアップデートを発表した。同社が提供するデータ保護ソリューションにおいて,アプリケーションと連携可能な保護機能,ディスク・ベースの復旧機能,管理機能の強化を狙う。

 同日発表した新製品「Backup Manager for SharePoint」と「NetWorke Module for MEDITECH」は,SharePointやMEDITECHアプリケーションと連携して,バックアップと復旧機能を提供するもの。日常的なバックアップと復旧作業を効果的に行うための機能を提供するという。

 同社は,ある時点のシステム状態をユーザーが任意に選択してそのときの状態に戻せるようにする「RecoverPoint」,システムの複製を管理する「Replication Manager」,NASをバックアップする「NetWorker PowerSnap Module for Celerra」の新版を発表した。これらの新版は,ディスク・ベースの保護機能を強化したという。Replication Managerの新版では,複数のデータベースの同期複製機能を備えている。NetWorker PowerSnap Module for Celerraでは,NDMPプロトコルを利用してスナップショットを作成し,テープまたはディスク上に保存できるようになった。

 また,管理機能の強化では,「NetWorker Dashboard」を通じてNetWorkerによるバックアップ環境の状況を把握して管理するためのレポートと分析機能を提供する。

 NetWorker Module for MEDITECH 1.0とRecoverPointは,現在提供中。価格は,それぞれ4950ドルと8万3000ドルから。Backup Manager for SharePoint 1.0,NetWorker Dashboard 1.0,NetWorker PowerSnap Module for Celerra 2.3は,2006年11月に提供を開始する。価格はBackup Managerが2500ドル,NetWorker Dashboardが2000ドル,PowerSnap Moduleが4995ドルから。Replication Manager 5.0は12月に提供を開始。価格は管理ホストごとに4000ドルからとなっている。

発表資料(1)
発表資料(2)