米SGIは米国時間10月23日,カナダのATI Technologiesを特許侵害で米ウィスコンシン州西部地区連邦地方裁判所に提訴したと発表した。

 SGIは,ATIのグラフィックス・プロセッサ「Radeon」が同社の米国特許6,650,327号を侵害していると主張。損害賠償とATIによる今後の侵害行為を禁止する裁判所命令を求めている。

 SGIのCEO(最高経営責任者)のDennis McKenna氏は,「同特許でカバーされる技術は,今日のコンピュータ・システムに求められるグラフィック処理を実現するうえで重要なリソースである。SGIは,この技術をATIの主要競合企業にライセンス提供してきた。これまでに公言してきたとおり,当社は知的財産を積極的に保護し,権利を行使するつもりだ。今回の訴訟は,そのプロセスの第一歩である」とコメントしている。

 SGIは,2006年5月に米連邦破産法11条の適用を申請。経営再建を完了し,10月17日に同法の管理下から同法の保護下から脱却したことを明らかにしている。また,同社は同日,米ナスダック市場に再上場したと発表した。

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