米IBMは,同社の特許が侵害されているとして,米Amazon.comに対して2件の訴訟を起こした。IBMが米国時間10月23日に明らかにした。

 IBMによると,同社は2002年9月以降,Amazon.comに特許侵害の事実を繰り返し通知してきたという。「ところがAmazon.comは,意義のある対話に臨む姿勢を見せなかった」(IBM)。

 IBMは「Amazon.comが当社の重要な特許を数多く故意に侵害し,現在も侵害を続けている」と主張する。具体的には,以下のオンライン・サービスに関する米国特許5件が侵害されたとしている。

・米国特許番号5,796,967:タイトルは「Method for presenting applications in an interactive service」。1993年11月26日に申請し,1998年8月18日に成立した。17件のクレーム(特許の請求範囲)から成る。

・米国特許番号5,442,771:タイトルは「Method for storing data in an interactive computer network」。1993年11月26日に申請し,1995年8月15日に成立した。20件のクレームから成る。

・米国特許番号7,072,849:タイトルは「Method for presenting advertising in an interactive service」。1993年11月26日に申請し,2006年7月4日に成立した。25件のクレームから成る。

・米国特許番号5,446,891:タイトルは「System for adjusting hypertext links with weighed user goals and activities」。1994年11月2日に申請し,1995年8月29日に成立した。29件のクレームから成る。

・米国特許番号5,319,542:タイトルは「System for ordering items using an electronic catalogue」。1990年9月27日に申請し,1994年6月7日に成立した。14件のクレームから成る。

 訴訟は,テキサス州東地区にある2つの連邦地方裁判所(タイラー市およびラフキン市)で起こした。IBMは,具体的な損害の金額や内容を公表していない。

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