米Strategy Analyticsは米国時間10月19日,携帯電話機の世界市場に関する調査結果を発表した。それによると,2006年第3四半期の出荷台数は2億5600万で,前年同期比22%増加。これまで最高記録だった2005年第4四半期の2億4600万台を上回った。

 ベンダー別にみると, 最も出荷台数が伸びたのはソニーとスウェーデンの合弁企業Sony Ericsson。出荷台数では4位だが,前年同期比43%増の急伸をとげた。Strategy Analyticsの無線機器戦略(WDS)サービス担当アソシエイト・ディレクタであるNeil Mawston氏は「製品ポートフォリオの刷新と出荷スケジュールの厳守が成長の要因」と述べる。

 また,2位の米Motorolaも出荷台数が前年同期比39%増加した。ただし「過去2年間の伸びを支えてきた人気製品『Razr』がピークを迎えたことから,新製品投入の必要性が生じている」とMawston氏は分析する。

 出荷台数ベースの首位はフィンランドのNokiaが維持。市場シェアを35%に伸ばし,2003年第4四半期以来,最も高いシェアを獲得した。同社は,2006年第1~第3四半期の総合出荷台数が2億4200万台であることから,通期では3億4000万台に達するだろうとStrategy Analyticsは見ている。

世界携帯電話市場のベンダー別出荷台数(単位:100万台)
 2005年Q32005年通期2006年Q3
Nokia66.6264.988.5
Motorola38.7146.053.7
Samsung26.8102.930.7
Sony Ericsson13.851.119.8
LG15.554.916.5
その他48.8197.447.0
合計210.2817.2256.2
出典:Strategy Analytics

世界携帯電話市場のベンダー別市場シェア
 2005年Q32005年通期2006年Q3
Nokia31.7%32.4%34.5%
Motorola18.4%17.9%21.0%
Samsung12.8%12.6%12.0%
Sony Ericsson6.6%6.3%7.7%
LG7.4%6.7%6.4%
その他23.2%24.2%18.3%
合計100.0%100.0%100.0%
出典:Strategy Analytics

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