米Postiniは米国時間10月20日に,2006年9月のスパム/ウイルス被害状況を発表した。それによると,9月は数十万台のコンピュータで不正なプログラムが動作し,各コンピュータは,平均2時間,大量メール送信や攻撃などを実行した。
Postini設立者であり,CTO兼製品開発担当執行バイス・プレジデントのScott Petry氏によれば,「9月は,どの時点でも,5万台のコンピュータが,スパム・メールやウイルス感染メール,フィッシング・メールの大量送信といった悪質なプログラムを実行している兆候を示していた」という。
同社の脅威検出ネットワークが,9月に遮断したスパム電子メール・メッセージは,70億件近くに達した。これは,スキャンした全電子メールの80%に相当し,8月と比べると1.6ポイント拡大した。
不正な動作の検出が最も多かった都市は,韓国のソウル,ブラジルのサンパウロ,中国の北京,米バージニア州ハーンドン,そして東京となった。同社が9月に遮断したウイルスは2200万件で,スキャンを行った電子メール全体の0.44%だった。9月に検出されたウイルスのワースト5は以下の通り。
■2006年9月のウイルス被害状況ワースト5(出典:Postini) | |
---|---|
ウイルス名 | 検出数 |
1. netsky | 4,078,646 |
2. mytob | 2,880,131 |
3. bagle variants | 2,541,480 |
4. mime | 2,427,418 |
5. mydoom | 1,495,505 |
[発表資料へ]