米Red Hatは,欧州連合(EU)地域向けの次世代電気通信サービス提供プラットフォーム(SDP)開発に関するプロジェクトOpen Platform for User-Centric Service Creation and Execution(OPUCE)に参加した。Red Hatが米国時間10月19日に明らかにしたもの。

 OPUCEでは,多種多様な環境におけるサービスの提供を省力化するために,オープンなサービス・インフラの開発を目指している。「次世代の電気通信インフラを構築するための,オープン・ソースの中核を作る」(Red Hat)。OPUCEのインフラを導入すると,異なる種類のネットワークに接続したさまざまな装置経由でサービスを利用可能となる。

 Red HatはLinux製品や開発用ミドルウエア「JBoss Enterprise Middleware Suite(JEMS)」を活用し,ミッション・クリティカルな電気通信サービス環境の基盤となるオープン・ソース・ソフトウエアを提供していく。

 OPUCEには,NEC,スウェーデンEricsson,フランスAlcatelなどが参加している。

 またRed Hatは,電気通信業界向け製品を拡充する方針も発表した。ネットワーク装置メーカー(NEP),独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV),通信事業者と協力して,キャリア・グレードの「Red Hat Enterprise Linux」を導入するための要件定義などに取り組む。

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