フィンランドのNokiaは,2006年第3四半期の決算を現地時間10月19日に発表した。同期は,売上高が前年同期から20%増加したが,エントリ・レベルの機種の販売台数が増加したため,平均販売単価が低下した。

 同期の売上高は101億ユーロで,前年同期から20%の増収。純利益は同4%減の8億4500万ユーロ。希薄化後の1株あたり利益は0.21ユーロだった(前年同期は0.20ユーロ)。営業利益は11億ユーロで,前年同期に比べて4%減少。営業利益率は同13.7%から10.9%に下げている。

 売上高を部門別にみると,携帯電話機部門が59億4900万ユーロで,前年同期比14%の増収。マルチメディア部門は20億9200万ユーロで同45%増,エンタプライズ・ソリューション部門が2億5700万ユーロで同27%増だった。ネットワーク部門も18億400万ユーロで16%の増収となった。

 同期の業界全体における携帯端末の推定販売台数は,2億4300万台。前期から6%,前年同期から22%増加している。Nokiaの販売台数は8850万台で,前期から13%,前年同期から33%増加した。同社の推定市場シェアは36%で,前年同期の34%からは2ポイント,前期の33%からは3ポイント拡大した。中国における販売台数は,前年同期から62.4%,アジア太平洋地域が同65.9%の伸びをみせている。同期におけるNokia端末の平均販売価格は,前期の102ユーロから93ユーロに下がった。

 同社は,第4四半期も業界全体における携帯端末の販売台数が同期から15%以上の拡大すると見込んでいる。

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