米comScore Networksの一部門であるcomScore Media Metrixは米国時間10月16日,2006年9月における米国人のWebサイト利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,9月にビジター数が多かったカテゴリは,テレビ番組,スポーツ,ニュース関連サイトだった。ビジターが最も増加したカテゴリは,ギャンブル・サイトだった。

 ギャンブル関連サイトのビジター数は,前月比17%増加した。「PartyGaming」は同75%増の1090万人,「SportingBet PLC」は同194%増の540万人が訪れた。現在,米議会ではオンライン・ギャンブル規制に向けた動きがある。しかし「規制が導入されても,米国のスポーツ・ファンは自身が応援するチームに賭け続ける可能性が大きい」(comScore Media Metrix副社長のJack Flanagan氏)という。

 スポーツ関連サイト全体のビジター数は,前月から7%増加。大学フットボールなどのスポーツがシーズンを迎えたことが一因だ。ビジター数は,「ESPN」で前月比14%増の2040万人に,「Yahoo! Sports」で同27%増の1750万人。ただし,メジャーリーグのサイト「MLB.com」は910万人で,同16%減少した。

 娯楽/一般ニュース全体のビジター数は,前月から5%増加した。エミー賞授賞式開催後に,「TMZ」や「People」などの娯楽ニュース・サイトのビジターが増えた。また,9.11同時多発テロを回想するために一般ニュース・サイトのビジター数も増えた。最もビジターが集まったサイトは「Yahoo! News」(3580万人)で,「MSNBC」(2730万人)と「CNN」(2440万人)がそれに続く。

 テレビ番組の新シリーズ第1回目の放送が秋に集中することから,テレビ局サイトのビジター数も急増した。「ABC.com」のビジター数は前月比78%増の810万人,「NBC Network」のビジター数は同52%増の750万人に達した。

 また,ビデオ・サイトのビジター数も増加傾向にある。「YouTube」(2080万人)で前月比9%増えたのをはじめ,「Metacafe」(420万人)と「TopTVBytes.com」(610万人)はそれぞれ同134%,同72%急増した。

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