米Apple Computerは,2006会計年度第4四半期(2006年7~9月期)の決算速報を,米国時間10月18日に発表した。売上高は48億4000万ドルで,前年同期の36億8000万ドルから約32%増加した。純利益は5億4600万ドル(1株当たり利益は62セント)で,前年同期の4億3000万ドル(同50セント)から約27%の増益となった。

 粗利率は29.2%で,前年同期の28.1%から成長した。当期は海外における収入が総売上高の40%を占めた。

 同社が当期に出荷した「Macintosh」製品は前年同期比30%増の161万台,「iPod」は同35%増の872万9000台である。

 またオンライン音楽販売サービス「iTunes Store」の売上高,iPod関連サービス,サードパーティによるiPodアクセサリなどを含む音楽関連製品およびサービスの収入は4億5200万ドル。前年同期比で71%急増したが,前期比では1%減少した。

 同社CEO(最高経営責任者)のSteve Jobs氏は,「2006会計年度(2005年10~2006年9月期)は,複雑なアーキテクチャ移行のかたわら,iPodを3900万台以上,Macintoshを530万台以上販売し,非常に満足している」と語る。

 また同社CFO(最高財務責任者)のPeter Oppenheimer氏は,「2006年度は100億ドル以上の現金残高を確保したほか,過去2年間で年間売上高を110億ドルも伸ばすことができた」と述べ,2007会計年度第1四半期について次のように予測した。「売上高は60億~62億ドルの範囲,1株当たり利益は70~73セントの範囲になる見通しだ」(同氏)。

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