米Microsoftは,「Windows Vista」製品候補版2(RC2:Release Candidate 2)の顧客プレビュー・プログラム(CPP:Customer Preview Program)参加者向け提供を開始してからわずか2日後の10月9日(米国時間)にRC2のダウンロード提供を取りやめ,最後の公開プレリリース版を入手しようとしてたユーザーを困惑させた。問題が発生したといううわさに対し,Microsoftは「RC2の提供停止はすべて計画通り」としている。

 Microsoftのある関係者は10月11日遅く,「Windows Vista RC2の提供は,限られたユーザーに最終テストを実施してもらうことが目的の暫定リリースだった」と述べた。「テスト協力者が予定数に達し,CPP参加者から必要なフィードバックが得られたので,RC2のダウンロード・サイトを閉鎖した。当面のあいだ,配布/利用目的のWindows Vistaのバージョンは主にRC1であることに変わりない」(Microsoft関係者)

 ところで,RC2テスト協力者の予定数は20万人だった。「CPP参加者によるWindows Vista RC2のダウンロードは,公開から72時間もたたないあいだに予定していた数に達したため,計画通りダウンロード・サイトを閉鎖した」(Microsoftプログラム・マネージャのNick White氏)。ただしMicrosoftによると,「技術ベータ・テスターとMSDNおよびTechNetの会員は,今もWindows Vista RC2を入手できる」という。