米McAfeeは米国時間10月11日,同社取締役会が社長のKevin Weiss氏を解雇し,取締役会会長兼CEO(最高経営責任者)を務めたGeorge Samenuk氏が辞職したことを明らかにした。取締役会は,暫定CEO兼社長としてDale Fuller氏を任命した。今回の人事は,特別委員会が実施した過去におけるストック・オプション付与と,これに関わる会計処理の調査結果を受けて行われた。

 会長兼CEOを辞職したSamenuk氏は,「特別委員会によって確認されたストック・オプション問題のいくつかが,私の管理下で起きたことを残念に思う」とコメントしている。

 Fuller氏は2006年1月にMcAfeeに入社。それ以前は米Borland SoftwareのCEO兼社長を6年間務めていた。また,1998年に米Lycosに買収されたインターネット企業の米WhoWhere?のCEOや米Apple ComputerのPowerbook部門担当ジェネラル・マネージャ兼副社長を務めた経歴を持つ。

 同日,同取締役会は,執行任務を伴わない(non-executive)会長としてCharles J. Robel氏を任命した。同氏は2000~2005年にベンチャー・キャピタルの米Hummer WinbladのCOO(最高執行責任者)を務め,2006年6月にMcAfeeに入社した。

 同社によれば,ストックオプション付与に関する内部調査の結果,過去10年以上の決算報告を修正する必要があることが明らかになったという。

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