米Symantecは米国時間10月10日,電子商取引(EC)向けセキュリティ・ソフトウエア「Norton Confidential Online Edition」を含む新たな製品や提携について発表した。同社が「Security 2.0」と呼ぶ構想の推進に向けたもの。

 Security 2.0構想では,新世代の製品,サービス,パートナ関係を組み合わせ,パソコン単体の安全性を確保するだけでなく,オンラインも含めてユーザーの安全性確保を実現するという。

 Norton Confidential Online Editionは,金融機関やECサイトが,フィッシングやファーミング,あるいは犯罪に用いられるプログラムなどから顧客のコンピュータを保護できるようにする。ユーザーが銀行のWebサイトにログインするたびに合法的なサイトであることを通知する機能や,フィッシングの疑いのあるサイトを訪問してしまった場合に警告する機能を備える。パスワードを盗もうとするキーロガーなど悪質なプログラムを遮断する機能も提供する。

 また,個人情報盗難およびオンライン詐欺対策として,自社の「Norton Accounts」を米VeriSignの認証サービス「VeriSign Identity Protection(VIP)Authentication Service」に対応させる。金融機関,オンライン販売業者,エンド・ユーザーに向けた両社製品のマーケティングでもVeriSignと協力体制を敷く。

 さらにSymantecは,米Accentureと共同の企業向けセキュリティ・サービス事業「Accenture and Symantec Security Transformation Services」を立ち上げた。IT環境におけるリスク管理を支援するデータ・セキュリティ・サービスを提供する。専門コンサルタントを両社から集め,法規準拠,セキュリティ監視および管理,アプリケーション・セキュリティの3分野に焦点を当てる。

 そのほか,企業で送受信する電子メールを介した情報流出を防ぐ「Symantec Mail Security 8300 Series」,データベース管理システムに格納された情報への不正アクセスを防止および検出する「Symantec Database Security」を発表した。

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