米EarthLinkは米国時間10月3日,子会社である米PeoplePCのアカウントを悪用して2万5000通以上のスパムを送信したスパマーが,同社の調査結果に基づいて逮捕されたことを明らかにした。逮捕されたJared Cosgrave容疑者とMohammed Haque容疑者は,不正行為と米スパム対策法(CAN-SPAM Act)違反で有罪を認めているという。

 同社によれば,EarthLinkの調査チームが2005年11月に,“I'm finally back home”と“I just got back in town”という件名が付けられた数千件のスパムと,ハーブのサプリメントを宣伝するスパムを発見した。これら2種類のスパムがフロリダ州マイアミを発信源とするPeoplePCのアカウントから送信されていることを突き止め,このアカウントを閉鎖するように迅速に働きかけるとともに,FBIに通報した。その後,FBIがスパムの発信源を追跡し,容疑者の逮捕につながったという。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,判決は11月16日に言いわたされる。被告は,最長3年の禁固刑と最大25万ドルの罰金が科される可能性があるという。

 同社の運用セキュリティ・アドバイザであるLindsey Wegrzyn氏は,「スパムの送信だけを目的としてPeoplePCのアカウントを開設するスパマーは,厳しく処分されるだろう。EarthLinkは,ネットワークの悪用を厳重に取り締まるために注力していく」とコメントしている。

 EarthLinkによれば,同社は1996年以来,数百人のスパマーを相手取って訴訟を起こしており,2億ドルを超える賠償金を獲得しているという。

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