フィンランドのNokiaは現地時間10月3日,オープンな短距離無線技術「Wibree」を発表した。データ転送速度は1Mビット/秒で,伝送距離は0~10mの範囲。同社によると,「Bluetoothといった同種の技術と比べ,はるかに消費電力が小さく,低コストで小型なのが特徴」。

 Wibreeは,パソコンやモバイル機器のほか,ボタン電池を使用する腕時計,無線キーボード,おもちゃ,スポーツ用センサーといった小型で安価な製品での利用に適している。「腕時計などの小型製品には単体で組み込めるほか,Bluetoothとのデュアル・モードで実装することも可能」(同社)。

 NokiaはWibreeの広範な普及を目指して,オープンな標準技術としての策定を進めている。現時点で策定作業に参加しているのは,米Broadcom,英Cambridge Silicon Radio,セイコーエプソンの米国法人Epson,ノルウェーのNordic Semiconductor,フィンランドのSuunto,太陽誘電。商用向け仕様策定が完了するのは,2007年第2四半期の見通し。

 またNokiaは同日,携帯電話向けサービス「WidSets」を発表した。Java対応の携帯電話を使って,RSSフィードの作成や自動受信を行える「Web 2.0型のサービス」(同社)。携帯電話のメーカーにかかわらず,無料で利用できる。

 ユーザーは,WidSetsに用意された携帯電話向けRSSフィードの中から好きなものを選び,自分だけの「Content Library」を作成できる。また「Widsets Template」を使って,自身のブログやWebサイトのRSSフィードの作成も可能。

[発表資料(1)へ]
[発表資料(2)へ]