米Parks Associatesは,オンライン・ビデオの利用状況に関する調査結果を米国時間9月28日に発表した。それによると,MySpace.comなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を頻繁に利用するユーザーは,オンライン・ビデオの利用率も高いという。

 SNSに週1回以上ログインするユーザーの55%が月1回以上ストリーミング・ビデオ(ビデオ配信サービス)を利用し,21%がビデオ(動画)ファイルをダウンロードして視聴している。SNSを利用していないユーザーと比較すると,前者については1.5倍,後者ついては6倍であるという。

 同社ブロードバンド/ゲーム担当ディレクタのMichael Cai氏は,「有料/無料を問わずオンライン・ビデオ視聴に関しては,SNSが重要な位置を占めつつある。オンライン・ビデオ配信サイトは,競争力を高めたいなら,ユーザーを確保するためにSNS機能を取り入れるべきだ」と述べた。

 「SNSを頻繁に利用するユーザーの3分の2が24歳未満で,デジタル・エンターテインメントのヘビー・ユーザーを含む年齢層だ。これより高い年齢層はSNSをあまり利用しないが,自由になる収入も多く,メディア企業にとって魅力的なターゲットとなる可能性が高い。したがって,メディア企業はこうした高い年齢層にアピールする別のサービスを模索する必要がある」と同社は分析する。

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