米eBay傘下のPayPalは米国時間9月28日,2件の訴訟に和解したことを発表した。いずれも同社決済サービスのユーザー情報保護プログラムに関するもので,同社は合計520万ドルを支払う。

 PayPalは米国28州の司法長官と和解に合意し,情報保護プログラムに関する詳細な情報の提供とユーザー契約の効率化を図る。加えて,調査費用として170万ドルを支払う。

 また,ブルックリンの米連邦地方裁判所で係争中だった民事訴訟で和解の基本合意に達した。同社が一部の取引に関してユーザー保護プログラムの内容を明確に伝えていなかったとして,2005年に提訴されていた。和解金は350万ドル。

 ただし同社は「2件の訴訟で原告側が主張するいずれの責任も認めない」としている。

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