米Intelは，ノート・パソコン向け技術ブランド「Intel Centrino Duo」の次期版を2007年上半期に提供開始する。Intelが米国時間9月27日に明らかにしたもの。次期Centrino Duoは次世代無線LAN規格IEEE802.11nに対応する。
次期Centrino Duoは，ノート・パソコン向けプロセサ「Intel Core 2 Duo」を中心に構成する。システム・バス（FSB）のクロック周波数を現在の667MHzから800MHzに高めるとともに，低消費電力モード「Enhanced Deeper Sleep」や「Dynamic Front Side Bus Switching」などの新機能により，高速化と省電力化を両立させるという。
IEEE802.11nについては規格はまだ確定していないため，Intelはバッファロー，米D-Link Systems，米Cisco Systemsの事業部門であるLinksys，米Netgearなどの無線LANアクセス・ポイント・メーカーとともに，独自の802.11n相互接続プログラムを運営する（関連記事：Wi-Fiアライアンス，IEEE802.11n向け認定制度を規格確定前と確定後の2段階に分離）。
またIntelはフィンランドNokiaと協力し，Centrino Duoで第3世代（3G）携帯電話ネットワークによる無線ブロードバンド接続を可能とする。Nokiaがフィンランドで現地時間9月27日に発表した情報によると，IntelはNokiaの開発したノート・パソコン向けHigh Speed Downlink Packet Access（HSDPA）通信モジュールをCentrino Duoの構成要素として採用するという。
