米Googleは米国時間9月26日,同社の書籍本文検索プロジェクト「Google Books Library Project(旧称:Google Print Library Project)」に,スペインのマドリッド・コンプルテンセ大学が参加すると発表した。同プロジェクトにスペイン語の図書館が参加するのは「初めて」(同社)。

 Googleによると,同大学の図書館はスペインで最大規模の大学図書館という。スペイン語のほか,フランス語,ドイツ語,ラテン語,イタリア語,英語の書籍も所蔵する。

 Googleは同大学と協力して,著作権が失効している書籍をデジタル化し,同社の書籍検索サイト「Google Book Search」で,本文の閲覧や検索,ダウンロードができるようにする。

 コンプルテンセ大学学長のCarlos Berzosa氏は,「これまで,当大学に来なければ見ることができなかった多数の書籍を,インターネットを介して世界中の人に提供できるようになる。Googleと協力して,教育の門戸を開放できることを喜ばしく思う」と述べている。

 Google Books Library Projectには,英オックスフォード大学,米カリフォルニア大学,米ミシガン大学,米ハーバード大学,米スタンフォード大学などが参加している。またGoogleは,米国議会図書館と協力して同様のパイロット・プロジェクト「World Digital Library」にも取り組んでいる。

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