フィンランドのNokiaは,携帯電話機メーカー,ネットワーク事業者,リサイクル業者,消費者/環境団体などと協力し,携帯電話機の環境問題に取り組む。Nokiaがフィンランドで現地時間9月21日に明らかにしたもの。

 この活動は,欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)が試験的に運用している活動の一環。ECは,各種製品の環境に及ぼす影響をライフサイクル全体で小さくするために,異なる業界や分野の関係者が連携していく方策を探っている。

 活動に参加する企業や団体は,携帯電話機の環境負荷軽減に向けて協力する。具体的には,省電力化,危険性が懸念される素材の使用禁止,使用済み携帯電話機の回収/リサイクルの推進,消費者向け啓蒙活動に取り組む。

 例えば省電力化については,バッテリの充電が完了したらコンセントから抜くよう促す機能を,携帯電話機などに搭載する。Nokiaでは「全世界でわずか10%のユーザーが充電完了後に充電器への電力供給をやめれば,欧州の6万世帯分の電力を毎年節約できる」とみており,2007年なかばにこの機能を実装する。

 この活動に参加する企業/団体は以下の通り。米Motorola,パナソニック モバイルコミュニケーションズ,フランスFrance Telecom/フランスOrange,英Vodafone,スウェーデンTeliaSonera,米Intel,セイコーエプソン,米Spansion,ベルギーUmicore,世界自然保護基金(WWF),Finnish Environmental Institute,英環境・食料・農村地域省(DEFRA),欧州消費者機構(BEUC)。

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