米Dellは,米Nasdaq Stock Market(NASDAQ)から上場廃止の勧告通知を受けたことを米国時間9月21日に明らかにした。同社はNASDAQ上場資格認定委員会での公聴会を申請する予定。

 Dellによると,勧告通知を受け取ったのは9月15日。上場廃止の判断は,同社が,期限までの四半期報告書(Form 10-Q)提出を求める市場規約第4310条(c)(14)に違反したためという。公聴会を申請することで,同判断は保留となり,Dellの株式はNASDAQ市場の銘柄リストに留まることになる。

 Dellは過去の会計上の記録に問題があることが判明し,米証券取引委員会(SEC)による非公式の調査を受けたほか,独自の内部調査を行っている。そのため2007会計年度第2四半期(2006年5~7月期)のForm 10-Q提出が期日に間に合わないことをすでに発表していた。

 また,米ニューヨーク南部地区連邦地方検事も同社に対して,2002年以降の財務報告に関する書類を要請しており,Dellは「できるだけ早急に報告書を提出する」としている。

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